証券会社の選び方、手数料だけで決めないためのチェックポイント

投資を始めようとすると「どの証券会社を選べばいいの?」という疑問が出てきます。
ネットで検索すると、おすすめの証券会社ランキングや手数料の比較など、さまざまな情報が出てきます。しかし、人気ランキングの上位だから、自分にとっても最適とは限りません。
証券会社は、一度選んだら何年、何十年と使い続ける可能性があります。だからこそ、目先のお得さだけではなく、自分の投資スタイルに合っているかを考えて選ぶことが大切です。
まずは投資したい商品を考える
証券会社を選ぶ前に、まず「何に投資したいのか」を考えてみましょう。
投資信託を積み立てたいのか、国内株式を購入したいのか、米国株やETFに投資したいのかによって、確認するポイントは変わります。
証券会社によって取り扱っている商品には違いがあります。
そのため、
「証券会社を決めてから投資商品を探す」
だけでなく、
「投資したい商品を決めて、それを取り扱っている証券会社を探す」
という順番もあります。
私自身、楽天証券を選んだ理由の一つが、投資したい楽天・全米株式インデックス・ファンド、いわゆる楽天・VTIを取り扱っていたことでした。
手数料は重要。でも安さだけで決めない
証券会社を比較するとき、手数料は重要なチェックポイントです。
株式の売買手数料や、投資信託にかかるコストなど、商品やサービスによって確認すべき費用があります。
もちろん、同じような商品やサービスなら、コストが低いほうが有利です。
ただし、「手数料が安いから」という理由だけで証券会社を決めるのはおすすめしません。
例えば、投資したい商品を取り扱っていなかったり、積立設定が使いにくかったりすれば、長期的な投資では不便を感じるかもしれません。
特に投資信託の場合は、購入時の費用だけでなく、保有中にかかる信託報酬なども確認しておきたいところです。
NISAを利用するなら対応状況を確認
NISAを利用する予定なら、NISAに対応していることはもちろん、どのような商品を取り扱っているのかも確認しておきましょう。
NISAは長期的な資産形成に利用する人も多い制度です。
そのため、「NISAが使えるか」だけでなく、
- 投資したい商品があるか
- 積立投資をしやすいか
- 資産を管理しやすいか
- 長く利用できそうか
といった点も重要です。
NISAを始めるために証券会社を選ぶのであれば、現在だけでなく、将来の投資まで考えておくとよいでしょう。
iDeCoを利用するなら別途確認する
iDeCoも利用したい場合は、iDeCoについても確認が必要です。
取り扱っている商品や手数料、運用のしやすさなどは金融機関によって違いがあります。
NISAとiDeCoは同じ資産形成のための制度でも、それぞれ特徴が異なります。
両方を利用する予定なら、NISAだけを見て証券会社を決めるのではなく、iDeCoについても自分の希望に合っているか確認しておきましょう。
銀行との連携も意外と重要
証券会社を選ぶとき、銀行との連携もチェックしておきたいポイントです。
銀行から証券口座へお金を移す方法や、自動的に入金できる仕組みなどは、証券会社によって異なります。
特に積立投資を長く続けるのであれば、毎月の入金や資金移動が面倒ではないことは大切です。
私は楽天銀行と楽天証券を利用しています。
その理由の一つが、貯蓄しているお金から投資へ移す流れをできるだけシンプルにしたかったからです。
「銀行と証券会社は同じグループにするべき」という話ではありません。
自分が使っている銀行と連携しやすいか、資金移動を負担なく続けられるかという視点で考えてみるとよいでしょう。
長期投資なら使いやすさも大切
証券会社を選ぶとき、意外と見落としやすいのが使いやすさです。
投資を長く続けるなら、毎月の積立設定をしたり、資産状況を確認したりする機会があります。
そのため、
- 積立設定が簡単か
- スマートフォンから管理しやすいか
- 資産状況を確認しやすいか
- 入出金がしやすいか
- 問い合わせやサポートを利用しやすいか
といった点も確認しておきたいところです。
一度だけ使いやすいかではなく、何年も使い続けたときにどうかという視点を持つと、証券会社選びの基準が変わってきます。
ポイントやキャンペーンは最後に考える
証券会社には、口座開設キャンペーンやポイント還元など、お得なサービスもあります。こうしたサービスを活用するのは悪いことではありません。
ただし、ポイントやキャンペーンを目的に証券会社を選ぶのは避けたいところです。
まずは、
「何に投資したいのか」
「どの制度を利用したいのか」
「長く続けられるか」
を考える。
その条件を満たしたうえで、ポイントなどのお得なサービスを比較するという順番がおすすめです。
自分の投資方針から証券会社を選ぼう
私の場合は、楽天・VTIに長期的に投資したいという考えがあり、楽天銀行も利用していたため、楽天証券を選びました。
NISAやiDeCoも利用しながら、できるだけ長く投資を続けることを前提にしています。
これは私にとっての選択であり、すべての人に楽天証券をおすすめするという話ではありません。
大切なのは、自分の投資方針に合った証券会社を選ぶことです。
証券会社選びでは、手数料だけを見るのではなく、投資したい商品、NISAやiDeCo、銀行との連携、使いやすさなどを総合的に考えてみましょう。
「人気の証券会社だから」ではなく、「自分がこれから続けたい投資に合っているから」
そんな基準で選ぶことが、長期的な資産形成を続けるための証券会社選びにつながります。







