投資したい商品から証券会社を選ぶ方法、口座開設前に考えたいこと

投資を始めようとすると、「おすすめの証券会社はどこ?」と考える人が多いでしょう。
もちろん、証券会社の使いやすさや手数料を比較することは大切です。ただ、私は証券会社を先に決めるのではなく、まず自分がどんな投資をしたいのかを考えることも重要だと思っています。
「何に投資したいのか」が決まれば、その商品を取り扱っている証券会社を探すという選び方もできます。
証券会社より先に「何に投資したいか」を考える
投資には、株式、投資信託、ETFなど、さまざまな商品があります。
投資信託だけを見ても、日本株に投資するもの、米国株に投資するもの、全世界の株式に投資するものなど、投資対象はさまざまです。
そのため、まずは、
- 日本企業に投資したい
- 米国企業に投資したい
- 世界の企業に幅広く投資したい
- 投資信託を毎月積み立てたい
といった、自分の投資方針を考えてみましょう。
そのうえで、自分の考えに合う商品を探し、その商品を取り扱っている証券会社を比較するという順番です。
投資信託は「どこに投資しているか」を見る
投資信託を選ぶときは、商品名や人気だけで決めるのではなく、実際にどのような資産や企業に投資しているのかを確認することが大切です。
例えば米国株に投資する投資信託でも、対象となる企業の範囲は商品によって違います。
大型企業を中心に投資するものもあれば、大型企業だけでなく中小型企業まで幅広く投資するものもあります。
また、投資地域だけでなく、どのような指数に連動するのか、運用方針はどうなっているのか、保有中にどの程度のコストがかかるのかなども確認しておきたいところです。
「米国株」「全世界株」といった名前だけを見るのではなく、その中身まで確認して選ぶことが大切です。
分散投資は投資信託の本数だけではない
投資初心者の中には、「分散投資をするために、投資信託を何本も持ったほうがいい」と考える人もいるかもしれません。
しかし、1本の投資信託でも、数多くの企業に分散して投資している商品があります。
そのため、投資信託を何本持っているかだけではなく、1本の商品がどのような投資先に分散されているのかを見ることも重要です。
私自身も、投資信託の本数を増やすことより、まずは自分が納得できる商品を選び、その商品を長期的に保有することを重視しています。
私が楽天・VTIを選んだ理由
私が現在投資しているのは、楽天・全米株式インデックス・ファンド、いわゆる楽天・VTIです。
この商品を選んだ理由の一つは、米国企業に幅広く分散投資できることです。
特に魅力を感じたのが、大型企業だけではなく中小型企業も含めて投資できる点でした。
中小型企業には、これから成長していく企業も含まれています。そうした企業にも幅広く投資できることに魅力を感じました。
また、米国企業には世界各地で事業を展開している企業も数多くあります。
そのため、米国企業への投資ではありますが、企業の事業活動を通じて世界経済の成長も取り込めるのではないかと考えました。
もちろん、米国株への投資と全世界株への投資は同じではありません。
それでも私は、こうした点を含めて自分の投資方針に合っていると判断しました。
S&P500やオルカンではなく楽天・VTIを選んだ理由
S&P500や全世界株式に投資する、いわゆるオルカンにも、それぞれの特徴があります。
どれが一番優れているという話ではありません。
私の場合は、中小型企業も含めて幅広く投資できることを重視したため、S&P500よりも楽天・VTIに魅力を感じました。
また、米国企業の世界的な事業展開にも魅力を感じたため、全世界株式ではなく米国株式を選びました。
つまり、「みんなが選んでいるから」ではなく、自分が何を重視するのかを考えたうえで商品を選んだということです。
長期投資を考えて「再投資型」を選んだ
商品を選ぶときには、投資対象だけでなく、利益をどのように扱うかも考えました。
私は分配型ではなく、再投資型を選んでいます。
理由は、毎月積み立てながら、できるだけ長く保有し、複利を重視したいと考えているからです。
短期間で利益を確定させることを急がず、得られた利益も運用に回しながら、時間をかけて資産を育てていく。
これも私の長期投資に対する基本的な考え方です。
分配型と再投資型の違いについては、次の記事で詳しく取り上げます。
商品を決めたら証券会社を比較する
投資したい商品が決まったら、次にその商品を取り扱っている証券会社を探します。
ここで確認したいのが、
- 投資したい商品を取り扱っているか
- NISAで購入できるか
- iDeCoを利用する場合に対応しているか
- 手数料などのコストはどうか
- 積立設定がしやすいか
- 銀行との資金移動がしやすいか
- 長期的に使いやすいか
といった点です。
私の場合は、もともと楽天銀行を利用していたことに加え、楽天・VTIを楽天証券で購入でき、販売手数料も0%だったことなどから、楽天証券を利用しています。
銀行と証券会社を同じ系列にすることが正解というわけではありません。
自分にとって、貯蓄から投資へスムーズに移行でき、長く使いやすい環境かどうかを考えることが大切です。
証券会社選びは投資方針から考えよう
証券会社を選ぶとき、「人気だから」「ランキング上位だから」と決める必要はありません。
まず自分がどんな投資をしたいのかを考え、その考えに合う商品を探す。
そして、その商品を購入・管理しやすい証券会社を選ぶ。
投資方針 → 投資商品 → 証券会社
という順番で考えてみると、自分に合った投資環境を作りやすくなります。
投資は、証券口座を開設したところから始まるのではありません。
自分が納得できる投資方法を考え、それを無理なく長く続けられる環境を作ること。
それもまた、投資を始めるうえで大切な準備の一つです。






