電気代を根本から見直す!アンペア数と電力プラン変更で固定費を削減
電気代の“契約部分”こそが節約の出発点
電気代を節約したいと思ったとき、多くの人は「照明をこまめに消す」「エアコンの設定温度を調整する」といった行動から始めがちです。もちろんこれらも効果はありますが、より大きく、そして持続的な節約につなげるには、まず「契約を見直す」ことが先です。
電気代には、「使った分」だけでなく、毎月必ず発生する「基本料金」が含まれています。これを下げることで、何もしなくても月々の電気代が確実に抑えられるのです。
アンペア数を下げると基本料金が安くなる
家庭の電気契約には「アンペア契約」があります。これは同時に使用できる電力量の上限を意味しており、多くの地域(特に東京電力エリアなど)ではこのアンペア数に応じて基本料金が決まります。
たとえば東京電力の従量電灯B契約では、以下のような基本料金が設定されています(2024年時点)
- 10A:295.24円(税込)
- 20A:590.48円
- 30A:885.72円
- 40A:1,180.96円
- 50A:1,476.20円
- 60A:1,771.44円
例えば30Aから20Aに下げれば、毎月約300円、年間で3,600円以上の固定費削減につながります。
ただし、アンペア数を下げすぎるとブレーカーが頻繁に落ちる原因になる可能性があります。たとえば、エアコンや電子レンジ、ドライヤーなどの消費電力が大きい家電を同時に使うと、一瞬で契約アンペアを超えてしまうこともあります。
そのため、アンペア数の変更は「使う家電の数・時間帯・家族構成」などをしっかり把握した上で、慎重に判断することが重要です。節約効果は高いですが、生活の快適さを損なわないバランスを意識しましょう。
※なお、関西電力や中国電力など一部の地域では、アンペア制ではなく「最低料金制」が採用されているため、アンペア契約そのものが存在しないケースもあります。ご自身の居住地域の電力会社の契約形態を確認したうえで、対応する見直しを行いましょう。
電力会社の自由化と乗り換えの選択肢
2016年の「電力小売全面自由化」により、私たちは自宅の電気をどの会社から購入するかを自由に選べるようになりました。現在では、全国で数百社以上の電力会社が存在し、料金体系やサービス内容も多様化しています。
自由化により選べるようになった電力会社の例
- 大手:東京電力、関西電力などの地域電力会社
- 新電力:Looopでんき、楽天でんき、ソフトバンクでんき、CDエナジーダイレクトなど
乗り換えによって基本料金がゼロ円になるプランや、ポイントが貯まるプランなども存在し、生活スタイルに合えば節約効果が見込めます。
ただし、新電力の中には燃料費高騰などにより撤退・値上げする会社も出ており、長期契約には注意が必要です。選択の際は、直近の価格動向や安定性も確認しておきましょう。
電気料金プランの見直しも重要
電力会社の選択だけでなく、「料金プランの内容」によっても料金は大きく変わります。主なプランのタイプは以下の通りです。
- 従量電灯型(一般的な使用量に応じたプラン)
- 時間帯別プラン(夜間が安くなるオール電化向けなど)
- 定額プラン(使い放題に近い契約)
たとえば、共働き世帯で夜に電気を多く使う場合は、夜間割引のあるプランに切り替えることで電気代が下がるケースがあります。
加えて、電気料金には「燃料費調整額」や「再生可能エネルギー発電促進賦課金」といった変動要素が含まれています。これらは世界的な燃料価格や政策によって変動し、基本料金や従量料金に上乗せされるため、プラン変更時にはこうした要素も考慮する必要があります。
賃貸でも契約変更は可能か?
多くのケースでは、賃貸住宅でも電力会社や料金プランの変更は可能です。電気の契約は原則として「契約者本人」が自由に変更できるため、管理会社や大家さんに事前連絡するだけで手続きできることがほとんどです。
ただし、建物全体で一括契約されている「高圧一括受電」のようなケースでは個別変更ができないため、事前確認が必要です。
見直しの手順と比較サイトの活用法
電力会社やプランを見直す際には、比較サイトを活用すると便利です。代表的なサービス
これらのサイトでは、郵便番号・世帯人数・おおよその電気使用量を入力するだけで、最適なプランの一覧が表示されます。
比較の際は、キャンペーンやポイント還元の条件もあわせてチェックしておくと良いでしょう。
まずは「契約」を見直すところから始めよう
電気代の節約は、何かを我慢するよりも、最初に“契約”を見直すことが最も効果的です。アンペア数の調整で基本料金を下げる、電力会社を切り替えてプランを見直す。これらは一度の手続きで、何年にもわたって節約効果が続く「手間に見合った施策」です。
地域や契約形態によってできることは異なりますが、自分の家庭に合った方法を見つけることが何よりも重要です。
日々の節電行動も大切ですが、まずはこの“土台”を整えることが、賢い節約の第一歩になります。
