投資に使っていいお金、ダメなお金とは?生活防衛資金の考え方と資産の守り方
「節約してお金が浮いたから、投資を始めようかな」
そんな風に思ったとき、まず考えておきたいのが「投資に使っていいお金、ダメなお金」の違いです。
投資は大切な資産形成の手段ですが、順番を間違えると生活に支障が出るリスクもあります。
ここでは、投資を始める前に知っておきたい「生活防衛資金」の考え方と、守りながら投資を始めるための準備について解説します。
投資は「余裕資金」でやるもの
投資にはリスクがつきものです。どんなに安全そうな商品でも、元本保証はされていません。だからこそ、投資に使うお金は「余裕資金」であることが大前提になります。
ここでいう「余裕資金」とは、生活に必要な支出をすべてまかなったうえで、万が一の出費にも備えた後に残るお金のこと。逆に言えば、それ以外のお金を投資に回すのは危険とも言えます。
「節約できたからすぐ投資」ではなく「まずは生活の安全を確保してから」が正しいステップです。
投資に使ってはいけないお金とは?
投資に使ってはいけないお金は、以下のように「生活に直結するお金」です。
- 家賃・住宅ローン・光熱費・食費など、毎月の生活費
- 教育費や保育料、通学費などの子ども関連費用
- 税金や社会保険料の支払い分
- 急な病気・ケガ・冠婚葬祭に備えた予備費
- クレジットカードの支払い予定分
こうしたお金まで投資に回してしまうと、市場が下落したときに資金が足りず、生活が不安定になります。投資を続けるには、生活の「守り」をしっかり築いておくことが重要です。
生活防衛資金とは?最低限の「守り」の金額
「生活防衛資金」とは、その名のとおり「生活を守るための最低限のお金」のことです。
目安としてよく言われるのは「生活費の3〜6ヶ月分」。たとえば、月20万円で暮らしている家庭なら、最低60万円〜120万円が必要となります。
とはいえ、これには個人差があります。
- 安定した収入がある会社員であれば3ヶ月分
- フリーランスや自営業、子育て家庭など不安定な要素がある場合は6ヶ月分以上
「いくらあれば安心できるか?」を自分なりに考えて、必要な金額を把握しておきましょう。
防衛資金を確保するための貯金ステップ
防衛資金は一気に貯めなくても大丈夫です。以下のようなステップで、段階的に整えていくのがおすすめです。
- 毎月の固定費を把握する
生活に最低限必要なお金(家賃・食費・光熱費など)を確認 - 1ヶ月あたりの生活費を計算する
無理のない支出で暮らせる金額を把握 - まずは1ヶ月分から貯める
「貯まったら投資」ではなく「防衛資金が整ったら投資」へ
毎月1〜2万円ずつでも積み上げれば、半年で10万円以上の防衛資金を確保できます。大きな金額に見えても、焦らず少しずつ整えていきましょう。
投資は「守りを固めてから」始めればOK
「投資しないと損」「早く始めないと間に合わない」
そんな声に焦ってしまいがちですが、守りを固めてから始めても遅くありません。
むしろ、生活防衛資金をしっかり確保していれば、投資で多少の損が出ても冷静に対応できます。途中で資金を引き出さなくて済むので、長期的な視点での運用もしやすくなります。
少額投資なら、月1,000円〜5,000円からでも十分スタート可能です。自分のペースで始めていきましょう。
生活防衛資金と投資資金の分け方・管理法
大切なのは「お金の使い道を明確に分けておくこと」です。
- 貯金用口座と投資用口座を分ける
- 防衛資金はすぐに引き出せる普通預金で管理
- 投資は長期運用を前提に、別口座で積み立て
アプリや家計簿ツールを使って、「このお金は使っていい」「これは絶対に使わない」と視覚的に区別するのも効果的です。
生活費と投資資金が混ざっていると、いざというときに判断を誤ってしまいます。最初に分けるクセをつけておきましょう。
まとめ:投資の前に「生活を守る」ことが最優先
投資は将来のための大切な選択肢ですが、生活が不安定なまま始めてしまうと、本来得られるはずの成果も遠ざかってしまいます。
まずは節約で生まれたお金を使って「生活防衛資金」をつくりましょう。それができてから、残った余裕資金で投資に挑戦すれば、安心して続けることができます。
投資は焦らなくても大丈夫。「守り」を固めてこそ、本当の意味での資産形成がスタートします。
